突然ですが、あなたの実家、もしくは義実家を1軒丸ごと空っぽにしなければならなくなったら…
あなたは、「実家にある大量の荷物(不用品)の処分どうしよう!」と考えるはずです。
「不用品処分業者にお願いしたらいくらかかるだろう」「やっぱり自分で片づける方が安く済むのかな?」
あれこれ考えているだけは、時間はどんどん過ぎて行ってしまいます。
この記事では、義実家を更地にするために、大量の不用品を処分した私の体験レポをもとに、
不用品を処分して家をまるごと空っぽする4つのコツをご紹介します!
不用品処分の体験レポート
家1軒を空っぽにしなければならない理由は、およそ3つに当てはまります。
- 長期不在(施設への入所)
- 遺品整理
- 同居に伴う実家の建替や解体
私の場合は、同居に伴う実家の建替えだったので、計画的に処分や片づけの段取りなど余裕をもって設定することができました。
ただそれであっても、焦りや進まない苛立ち、肉体的な疲労は感じます。
もし短期間での処分を希望されている場合や、全部捨てるだけの場合なら、自分で処分しようと考えずに費用が掛かっても処分業者に相談することをお勧めします。
むしろその方が、大幅な時間の短縮と心の安定に寄与しますし、短縮できた時間を別のもっと大切なことに充当することができるからです。
自分で片づけた方が費用は抑えられる?
答えはYES!ですが…
大型家具や家電の処分が多い場合は、結局不用品処分業者さんに依頼しなければなりません。
すべてを自分達で片付けるにはどうしても限界がありますし、自分ですべてやったとしてもそれなりに処分費用はかかります。
体力と気力の消耗分まで換算するなら、むしろ費用対効果は悪いかもしれません。
私の場合、自分達で処分できるものは限界まで処分する。
どうしても処分できないモノ(大型の家具や物置の荷物、金庫、大きな衣装ケース)については業者へ処分を依頼しました。
自分で処分しても必ずかかる費用
- 実家が遠方の場合はそこへ出向く交通費やガソリン代等
- 掃除道具(市町村指定のゴミ袋、軍手、段ボール等)
- 大型の家具を処分場へ運ぶためのトラックのレンタル費用
- 粗大ゴミを処分する費用
- 食事・飲み物代
- 人件費はかからずとも体力と気力の消耗(費用ではないですが時間と共に消耗します)
捨てる事を悩む人形の処分どうした?
不用品を処分する時、捨て方を一番悩むのが五月人形や市松人形などの人形類ではないでしょうか?
博多人形や木彫りの熊、こけし等実家に必ずと言っていいほどありますよね。
木彫りの熊やこけし、五月人形や市松人形など、素材によっては可燃物で処分できますが、「人形は魂が宿っている」と言われる説も頭をよぎり…
ごみ袋に入れて可燃ごみとして捨てるのは正直気が引けます。
そんな時は、「人形供養」に出すことで解決できます!近くのお寺や神社等で人形供養をしている所を検索してみてください。
私の義実家でもお義母さんが事前に調べ人形供養に出していました。
片付けを始めたら常に頭に入れて置くこと
私は、実家がある市町村のごみ回収日をチェックして、曜日ごとに該当の不用品をがっつり捨てられるようにしました。
実家が遠方で誰も住んでない場合は難しいですが、片付けに行く日のごみ回収項目を必ずチェック。
ゴミ回収日に合わせて片付ける日を決め、取りまとめて捨てる。不用品がなくなるまで繰り返しました。
市町村によって違いますが月に2回程、粗大ゴミの日や小型金物を捨てられる日、雑誌・段ボール、電球・スプレー缶等、通常のごみ回収とは別に廃棄する日が設けられている日があります。
粗大ゴミは、事前に市町村に問い合わせしコンビニ等で粗大ゴミシールを購入しておくとスムーズです。
家を空っぽにする4つのコツ
私の場合は、「同居に伴う建替え」を計画しており1世帯分の荷物を丸々処分しなければならない状況でした。
自分の荷物ならある程度思い切って処分することができるのですが、処分すべきは「義実家1軒分の不用品」
登る山は高く、その上相手の気持ちも尊重しつつミッションクリアに挑まねばなりませんでした。
自分の不用品でない義実家の不用品を、容赦なくどんどん処分し、部屋、物置、押し入れをみるみる空っぽにしていったコツを4つに纏めました。
是非ご覧ください!
1.選別のコツ
処分するものが一瞬で分かるように捨てるものには目印をつけていきます。
大きい家具→小型家具→生活家電(大型→小型)実際に処分するモノに目印を貼り付けてください。
また処分するものは必ずリストにしておきましょう。
この作業は頭の中を整理できる上に、不用品処分業者へ見積を依頼する際に役立ちます。
この時ある程度、買取査定して貰えそうなものも確認しておくと、後々便利です。
忘れがち!処分するものは家の中だけではない
家の中ばかりに気を取られていると、外回りに放置している不用品を忘れてしまいます。
とりあえず物置の中に入れてそのまま忘れ去られた電動工具や買ったけど使わなかった健康器具がその代表格です。
不用品の処分は、家の中ばかり目が行きがちですが、実は外回りに放置しているものの処分は家の中以上に大変です。
物置に入れられた時点で目につかなくなりその存在を忘れます。
物置の扉を開けた時、目を覆いたくなるほどの大量の不用品が姿を現すとそのまま扉を閉じたくなりますよね。
その上、どうやって捨てれば良いか判断に困るものが多いのも特徴の1つです。
ここやるべきことは、とにかく可燃物で捨てられるものを徹底的にゴミ袋に入れていく事です。
大きいものでも、小さく切れるものは切る。分解できるものは分解して何も考えずゴミ袋に入れてください。
2.梱包のコツ
まだ使えるものではなく、今使うものだけをひたすら梱包する。
私が実家の片付けで一番感じた事は「実家の荷物の約98%は捨てても日々の生活にまったく支障はない」という事です。
2世帯を1世帯にする場合や生活を施設に移す場合等は、捨て方だけを考えて、残す・捨てるの判断は必要なくなります。
日々の日常生活で必ず使うものさえ取っておけば何も問題ありません。
ただそうは言っても、「これはまだ使えるから」という気持ちが邪魔をしてしまいます。
使えるけど、いつ来るかわからないその日まで取っておく程価値があるのか?
使えるものを残しておくことは、それを収納するスペースも準備しなければなりません。
スペースを確保すること=見えない費用が発生していると言うことを認識しなければなりません。
また子供たちの小さい頃来ていた服やおもちゃ、学校で作った工作や絵等、捨てる際に躊躇しがちですが、
そんな時は、スマホで写真を撮って躊躇する前にサッと可燃のゴミ袋に入れてしまいましょう!
3.買取査定を依頼するコツ
書道道具の買取査定
義母は、書道教室を営んでいました。
書道関連の専門書や書道道具(筆、硯、毛せん、未使用の半紙)が大量にあり、専門的な道具は買取査定に出すことにしました。
今は、買取して欲しいものを撮影しLINEで画像を送ると、その画像で一時査定をしてくれる買取業者も多いです。
その段階でおおよその買取金額が分かれば時短になりお互い助かります。
しかも送料は着払い(買取業者もち)買取料金については振込対応でした。
専門的な道具の買取査定は、まず専門業者に買取依頼するのがマストです。
プラモデルの買取査定
義実家には主人が小さいころから集めに集めた大量のプラモデルが保管してありました。
アニメに出てくるロボット、戦車、飛行機、戦艦など未開封から開封して作りかけのもの、箱が傷んでいるモノを含めると100点以上!
俗にいう宝の山です。
プラモデルの買取査定についても、書道道具と同様に専門の買取業者に出張査定を依頼しました。
最初の買取業者は、未開封のものを中心に買取してくれました。
ですが、プラモデルの箱が傷んだもの、開封しているもの、制作途中のものプラモデルは買取不可という結果に…
ここで、買い取って貰えなったプラモデルが残ったとしても、それは絶対に捨てないでください!
こういったプラモデルも買取してくれる業者さんはたくさんあります!
実際作りかけのプラモデル、箱が痛んだものも人気度によって高額査定が付く場合もありますので諦めず別の買取業者に相談してみましょう。
大量の食器の買取査定
最も頭を悩ませたのが大量の食器の処分でした。
数年に一度使うかどうかの土瓶蒸しの急須から、結婚式の引き出物でもらった食器、来客用の急須や湯飲みのセット、大皿など1,000点以上の食器の数々。
こんなに大量に食器があるのに日常的に使うのはほんの数十枚程度。
実質1,000枚以上のノンブランドの食器を処分せねばなりません。
指定のごみ袋に入れて処分するにしても、ごみ袋代だけで結構な金額になりますし、何よりかなりの手間です。
そこでノンブランドの食器についても買取OKな業者をネットで調査。
店舗にみずから持込みすることで買取してくれる業者を見つけ出しました。
ノンブランドの食器を段ボールに詰め、計10箱分を2台の車で持込み、査定を依頼しました。
その結果、1,000枚を超える食器の買取金額は…
500円という結果でした!(およそ㎏/50円換算)
買取査定金額は高いに越したことはありませんが、買取って頂けただけでも大変感謝しました。
買取してもらえず自分達で廃棄処分していたら、市町村指定のごみ袋の購入だけでかなりの赤字になってしまいます。
また捨てるという罪悪感から「業者に買い取って貰えた上にお金まで貰えた!」ということで満足感まで得る事ができました。
4. 大型不用品の処分のコツ
お金になりそうなものは買取査定してもらい、捨てられるものは着々と片付けが進んできました。
今、家の中にあるものと言えば、大型家具や粗大ごみとして処分しなければならないものの数々。
ここまできたら答えは1つ!
あとは「不用品回収業に連絡してお金を出して処分して貰うこと」ただこれだけです。
私の唯一の失敗は、大型家具を処分するのに「お金を払って処分するのはもったいない!」という間違った認識でした。
私は、何とかお金をかけずに処分できないものか?
無料でもいいから引き取って貰えないか?と買取業者や不用品処分業者に問い合わせを開始。
結局その後、5社も見積り査定に来て貰いました。
でも結果はすべて同じ内容でした。
婚礼箪笥やダイニングテーブル、サイドボードや本棚、食器棚等の大型家具については、状態の良し悪し関係なく引き取らない。
人気のブランド家具であっても値段が付くものは中型から小型の家具まで。
不用品回収業者で買取と処分両方行っている会社は、買取金額から処分費用を相殺して不用品も回収するシステムなので、引き取っても処分には費用がかかっている事と同じ事となります。
結局大型家具はすべて不用品回収業者へ依頼し費用を払って処分することで落ち着きました。
時間と手間とお金はかかり気力もなくなりましたが、捨てずにリユーズできる方法はないか?
とあがきにあがいた時間は自分を納得させるには十分な時間だったのかもしれません。
まとめ
自分の親世代は特にモノを捨てることに対してのハードルが高い傾向にあります。
ですが、今回実家をまるごと空っぽにしていく過程の中で、その高かったハードルが少しづつ低くなっていたことが成功の1つの要因ではないかと感じています。
「使えるものではなく今使わなければいけないものだけを残す」頭では理解していても行動に移せるかどうかはまた別の話です。
買うことよりも処分する事の方が難しくなっている昨今、「買えるか?」よりむしろ「捨てられるか?」の方を慎重に考えなければならないのかもしれません。
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